家族　の形態にも色々な形がありますが、今2世帯住宅を御検討になっているのですね？　

今後のは国の方針も、貴方のお考えの方向へ誘導していく事になるようです。

 2世帯住宅は　大きく分けて2種類に分けられます。

完全分離型2世帯住宅　　と　非分離型2世帯住宅です。

完全分離型ならば　『　抵抗がない。　』　と、お感じになる若奥様も多くいらっしゃいます。

玄関や水回りをそれぞれが所有するタイプが完全分離型と呼ばれ、2戸入りマンションのような形態をとります。

 非分離型2世帯住宅とは、親子孫の3世代が共同の玄関や水回りリビングで暮らすタイプです。解かりやすく言えば　【　サザエさん　】の家のようなタイプで、これまでの最も一般的な形態だったと思われます。

親子孫の3世代が同居する訳ですから、色々な問題点を考慮し解決しておかねばなりませんよね？

 メリットとデメリット双方を考えていきましょう。

国の施策とすれば、推奨していく方向になると思われますが、【　2世帯住宅を作れば良い　】という短絡的なことではありませんよね？

共働きの家庭が多い近年において、パパママが安心して働けるための協力者としての　ご両親　は大変ありがたい事だと思われます。

子供さんの急な発熱などについても、お互いに協力しあえる事もできるでしょう。

 救急の場合にも、2世帯住宅であれば頼りになる事は間違いのない事だとも思います。

【　一億総活躍社会達成　】のためにも、【　待機児童問題解決の一歩　】　や　【　出生率アップ　】のためにも、2世帯住宅を勧めていきたい国の考えも理解できますよね。

でも・・・・、そこに潜む問題点も考えておかねばなりませんよね？

あからさまに話題にはしにくいのですが、嫁姑の問題。

食事の好みの問題。　プライバシーの問題・・・・

可愛いはずの　孫たち・・・・、初めの頃は『　元気があってよろしいッ　！　』と思っていたものの、時間と共に『　うるさいッ！　静かにしろっ！　』　となってしまったのでは、失敗の家造りとしか言えませんよね？

上下階の　音や声　は、極力　突き抜け　にはならない方が宜しくはありませんか？　設計者として断言できます。

木造や軽量鉄骨造には

【 音に関しては極めて低レベルで限界 】が             あります。

他の設計者さんに確認してみる必要もあると思いますよ。

 新居での生活が始まってしまってから気が付いたのでは遅いのです。　

【　後のまつり　】 としか言いようがありません。

 家族会議を開いて皆さんの共通認識を形成しておくことが大切です。　ここでも設計者として経験上の意見を言わせていただければ、最も発言しにくいのは　若奥様　です。

ご主人様の裁量が試される会議になるとお思い下さい。

その際に、信頼できる建築士さんに同席してもらえば、全てをうまくまとめてくれるかもしれませんね。

2世帯住宅の場合は、

・　不動産取得税の控除を1,200万円×2軒　分受ける事が

　　　できる計画かどうか（税制の変化に注意が必要）

・　ご両親様御他界後の事をどこまで考慮しておくか

・　その次の　2世帯　をどのように想定しておくか

・　ご両親様のスペースを　必要に応じて賃貸する事も

　　　可能な計画であるかどうか

等も、検討課題としてあります。